ハイエースのドラレコ電源取り完全ガイド|ACC・常時電源の違いとバッテリー上がり対策
ハイエースにドライブレコーダーを取り付けるとき、多くの方が悩むのが「電源はどこから取ればいいのか」「バッテリーは上がらないのか」という点です。
特にハイエースは、一般的な乗用車と違ってバッテリーが助手席の下にあり、電装品も多くなりがちな車です。
そのため、
- ドラレコを付けたらバッテリーが上がった
- 常時電源にしたら不安になった
- どの電源が正解かわからない
といった声は少なくありません。
結論から言うと、ハイエースのドラレコ電源取りに「絶対の正解」はなく、使い方によって最適な電源が変わります。
まず理解しておきたいのが、ドラレコの電源には大きく分けて次の3種類があるということです。
- ACC電源(キーONで電源が入る)
- 常時電源(エンジン停止中も通電)
- IG(イグニッション)電源
この中で、もっとも無難でトラブルが少ないのはACC電源です。
エンジンを切るとドラレコも自動で停止するため、バッテリー上がりのリスクがほぼありません。
一方、駐車中の当て逃げ対策などで人気なのが常時電源ですが、こちらは使い方を間違えるとバッテリー上がりの原因になります。
「常時電源=危険」というわけではありませんが、
- 電圧監視が付いているか
- 走行頻度はどれくらいか
- サブバッテリーはあるか
といった条件を考えずに使うのはおすすめできません。
また、シガーソケット電源は手軽ですが、配線が邪魔になりやすく、接触不良を起こすこともあるため、長期的にはあまり向いていません。
この記事では、
- ハイエースで安全にドラレコ電源を取る方法
- ACC電源と常時電源の使い分け
- バッテリー上がりを防ぐ考え方
を順番に整理して解説していきます。
「とりあえず付けたら不安になった」「これから付けたいけど失敗したくない」という方は、このまま読み進めてみてください。
Contents
ハイエースのドラレコ電源はどこから取る?安全な電源取りの考え方
ハイエースでドラレコの電源を取る方法はいくつかありますが、基本は「ヒューズボックスから分岐」がもっとも安全で確実です。
理由はシンプルで、
- 純正配線を傷つけにくい
- トラブル時に原因を切り分けやすい
- 車検や点検時にも説明しやすい
からです。
ACC電源を取る場合(もっともおすすめ)
バッテリー上がりを避けたい方には、ACC電源が向いています。
ACC電源は、キーをACCまたはONにしたときだけ通電するため、エンジン停止中にドラレコが動き続けることはありません。
ハイエースの場合、
- 室内ヒューズボックスのACC系ヒューズ
- オーディオ・アクセサリー系のヒューズ
から分岐するのが一般的です。
市販のヒューズ電源(エーモンなど)を使えば、配線加工なしで取り付けできます。
「走行中の記録ができれば十分」「駐車監視までは必要ない」という方は、ACC電源を選んでおけばまず失敗しません。
常時電源を使う場合の注意点
駐車中の録画をしたい場合は、常時電源を使うことになります。
ただし、ここで一番多いトラブルがバッテリー上がりです。
常時電源を使うなら、次の条件を満たしているか必ず確認してください。
- 電圧監視機能付きの電源ケーブルを使っている
- カット電圧が12.0V前後に設定できる
- 毎日または数日に一度は走行している
これらを満たさずに常時電源を使うと、気付かないうちにバッテリーが弱り、ある日突然エンジンがかからなくなる原因になります。
やってはいけない電源取り
以下のような取り方は、トラブルの元になるためおすすめできません。
- バッテリー端子から直接プラスを取る
- アースを適当なボルトに共締めする
- 容量の小さい回路に無理に割り込ませる
特にハイエースは電装品が多いため、いい加減な配線は不具合につながりやすいのが特徴です。
次のブロックでは、なぜハイエースはドラレコでバッテリー上がりを起こしやすいのか、そしてそれを防ぐ考え方を具体的に解説します。
ハイエースでドラレコ使用時にバッテリー上がりが起きやすい理由
ハイエースでドラレコを付けたあと、「数日乗らなかったらエンジンがかからなくなった」というケースは珍しくありません。
その理由のひとつが、バッテリーが助手席の下に配置されている構造です。
ハイエースは電装品の配線距離が長く、
- ドラレコ
- ナビ
- ETC
- USB電源
といった後付け電装品が増えやすい車です。
そこに常時電源のドラレコを追加すると、少しずつでも確実にバッテリーは消耗していきます。
バッテリー上がりを防ぐための考え方
常時電源を使う場合は、「付けっぱなしにしない」ことが重要です。
具体的には、
- 電圧監視で自動OFFになる設定にする
- 長期間乗らないときは駐車監視を切る
- 走行頻度が低い場合はACC電源に切り替える
このどれかを意識するだけでも、バッテリー上がりのリスクは大きく下げられます。
「駐車監視は欲しいけど、毎日は乗らない」という方は、サブバッテリーの導入もひとつの選択肢です。
よくある質問
Q. 常時電源にすると必ずバッテリーは上がる?
A. いいえ。電圧監視付きで、走行頻度が確保できていれば問題なく使えるケースも多いです。
Q. シガーソケット電源はダメ?
A. 一時的には使えますが、接触不良や見た目の問題が出やすいため、長期使用にはあまり向いていません。
Q. 車検には影響する?
A. 正しく固定されていれば、ドラレコ自体が原因で車検に落ちることはほとんどありません。
ハイエースのドラレコ電源取り・バッテリー対策まとめ
- もっとも無難なのはACC電源
- 常時電源は条件を満たせば使用可能
- 電圧監視なしの常時電源は危険
- ハイエースは電装品が多く、バッテリー負担が大きい
ドラレコは「付けること」よりも、どう電源を取るかの方が重要です。
自分の使い方に合った電源方式を選び、バッテリー上がりの不安なく安心して使いましょう。

