レカロシートは体を保護してくれるシート形状、長時間座っていても疲れにくい設計と斬新なデザインからとても人気があります。
ですがここ数年、社外品のシートが付いていると車検に合格しにくくなったのをご存知ですか?
以前は社外品のシートでも大手のレカロシート、ブリッド、スパルコなど車検の検査をする陸運支局ではそのまま車検に合格ができていましたが今は違います。
2023年7月時点でレカロシートが付いている場合、必ず強度証明書が必要になります。
どうすれば問題なく車検を通す事が出来るのかまとめてみたので良かったら最後までお付き合いください。
レカロシートとはどんなシート?
毎日クルマに乗るドライバーにとって、シートの快適性はとても重要です。
座り心地を良くするだけであれば座面に置くだけのクッションや背もたれから座面まであるクッションなど種類も豊富です。
ただ長距離ドライブや腰痛持ちの方に疲れないおすすめのシートはレカロシートです。
レカロシートは信頼性と高品質なシートで知られるメーカーです。
最近ではスタジアムなどのシートにレカロシートが採用されていますね。
あの有名なポルシェから軽量で使いやすいシートを作った事で有名です。
幅広いシートラインナップがあります。
主なレカロシートの種類について見てみましょう。
競技用シート:レースなどの競技ドライバーにとって、最も重要なのはホールド性です。
激しいコーナリングやブレーキング時に体をしっかりとサポートし、ドライビングに集中できるフルバケットシートがあります。
フルバケットシートは身体全体を包み込むような形状をしており、その名の通り競技用なので車検には対応していません。
もう一つはセミバケットシートです。
セミバケットシートは快適性重視のシートです。
一般的なレカロシートはこちらが該当していて、一般的な車検基準をクリアする場合がほとんどです。
レカロシートは、体のホールド性と座り心地が良く長時間のドライブでも疲れにくい事です。
特に腰痛持ちの方だとレカロシートは手放せないそうですよ。
レカロシートをつけている場合、強度証明書がないと車検に合格できない?
レカロシートをつけた状態で車検に合格する為には保安基準適合試験成績書(強度証明書類)が必ず必要になります。
元々、シートは乗員をしっかりと守るための重要な役割をしています。
基本的に社外品のシートを取り付けるためには車とシートを固定する為のシートレールとシート本体が必要です。
自動車のシートは万が一の事故の時でもしっかりと乗員を保護して守り、シートの背中側は後席の人がぶつかっても衝撃を緩和出来るようになっている必要があります。
またクーペ等のクルマはシートがリクライニングしないと後ろの席の人の出入りが出来ないので車検が通らない事もあります。
レカロシートであれば、ほぼ全てのメーカーの車種の基準をクリアする様に設計されて居ます。
ただし、それは適合しているシートを適合している車に取り付けした場合に限ります。
車検を通す時に必要になる保安基準適合試験成績書(強度証明書類)は使用している車に対してレカロシートとシートレールが安全の基準をクリアしていますという証明書になります。
もしレカロシートを搭載していて強度証明書がない場合はどの様に手配すれば良いの?
一般的に正規品で購入している場合には保証書に製品ナンバーやシリアルナンバーが記載されています。
その番号と車検証を用意してレカロコールという所に連絡すると強度証明書を作成してFAXしてもらう事ができます。
FAXは20枚ほど届きます。
車検をお願いしているのであればお願いしている整備工場にFAXしてもらうようにしましょう。
レカロコールの番号はこちらから確認ができます。
もし保証書もないよ!どうしよう!という場合は、、、。
安心してください方法はあります。
レカロシートとシートレールには製造ナンバーとシリアルナンバーが貼られています。
一般的にレカロシートはシートの下部にシールが貼られています。
覗き込むと何とか見る事が出来ます。
シートレールは台座の内側のレール部分にシリアルナンバーのステッカーが貼られています。
レカロシートを購入する際、証明書やシートレールとの組み合わせなどの注意点は?
レカロシートを購入する際に注意するべき点がいくつかあります。
新品で購入しようとするとスタンダードグレードのSR-7でも最安で120000円はかかり取り付けるためのシートレールは25000円掛かります。
取り付け工賃も含めると安くても160000円かかります。助手席側もセットで取り替えるとザックリ320000円です。
とても高いですね。
そう考えるとつい、程度の良いレカロシートを中古で購入したくなりませんか?
いくつかの注意点をまとめてみました。
レカロシートとシートレールは対応しているセットで購入する事
中古でも新品の購入でも同様ですがシートとシートレールはセット購入がおすすめです。
基本的に取り付け自体はシートはレカロシートでシートレールはブリッド製という組み合わせでも取り付けは可能です。
が車検に有効な強度証明書を手に入れる事が困難になります。
その理由はレカロシート社はレカロのシートとレカロ製のシートレールのセット、取り付けをする車に対して耐久性が問題ないかなどを第三者機関でテストして証明書を発行してます。
なのでレカロシートにブラッド製のシートレールでは強度確認試験をしていないので強度証明書は発行できません。
シートレールに関しては河合製作所など強度証明書を発行できるシートレールも販売はされていますが対象のレカロシートに対して強度証明書が発行できるかよく確認が必要になります。
保安基準適合品を購入する事
先にも説明した様にレカロシートには競技用のもの保安基準対応品と種類があります。
シート自体が保安基準に対応している事とそのレカロシートが取り付けをするご自身の車に対応しているか確認が必要です。
例えば2ドアのスポーツカーに保安基準対応品のレカロシートRS-GSをつける場合、リクライニングしないので車検には不適合になります。
乗り降りする為の間口は600ミリ以上確保する様、法律で決まっている為です。
適合している旨はレカロのサイトから乗っている車の情報を入力すると確認する事ができます。
座り心地の良いシートを選ぶ事
レカロシートの購入は安い買い物ではありません。
購入する前に、実際に座ってみる事を強くおすすめします。
体格や好みによって、シートのフィット感が異なることがあります。
まずは自分の体格に合っていて、座り心地が良く疲れないシートである事が求められます。
一般的に人気のあるレカロシートはSR-7というモデルですが、他にも乗降性が高いモデル、シートヒーターやランバーサポートが搭載されたモデルなど種類も豊富にあります。
自分の体に合った快適なシートを選ぶことで、長時間の運転時にも疲れにくくなります。
もし中古で購入する場合は上記の内容を確認しつつ、シート自体は内部にクッションが入っているのであまり使い込まれているシートはクッションがヘタっているのでお勧めできません。
せっかくのレカロシートでも本来の性能を発揮できませんよね。
レカロシートで車検合格のまとめ
レカロシートは快適性と疲れにくい設計が人気であるが、近年は社外品のシートを装着していると強度証明書がないと車検は通せません。
車検合格のためには強度証明書が必要で、シートとシートレールは対応しているセットで取り付けられている必要があります。
競技用のフルバケットシートは車検非対応だが、セミバケットシートは一般的な車検基準を満たしているモデルが多くあります。
レカロシートの購入には高額な出費が必要なため、中古品を検討する場合は適合の確認とクッションのへたりなどに注意することが重要です。
万が一間違えて購入すると金額も高額なのでご自身の車に適合しているレカロシートとシートレールを前もって確認して同品番の中古品を探すのが一番安く購入が出来ると思います。
適合している旨はレカロのサイトから乗っている車の情報を入力すると確認する事ができます。
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