【保存版】ハイエースのベンチレーターは“自作で十分”!静音・防水・虫対策もできる換気システムの設計方法
こんにちは、車中泊が大好きな中年ブロガーのブーブーです。
夏のハイエースでいちばん困るのが、
「とにかく車内が暑い」こと。
車内の熱気は天井に溜まり、窓を開けてもなかなか抜けず、
夜になると蒸し風呂のようになりますよね。
そこで役立つのがベンチレーター(小型換気ファン)。
ただし、市販の車用ベンチレーターは値段が高いうえ、
風量が弱かったり、騒音が大きかったりします。
実はハイエースの場合、
市販品より“自作のほうが圧倒的に快適・静か・涼しい”です。
- 風量が強く静かなファンの選び方
- 虫が入らないメッシュ構造の作り方
- 雨の日でも使える防水カバーの作り方
- 上昇気流を利用した“効率的な換気ルート”の設計
- 窓をどれくらい開けると最も風が抜けるか
- USB・12V・サブバの電源どれが最適?
Contents
ハイエースで自作ベンチレーターを作るメリット
自作と言っても難しい作業はなく、
ほぼ “材料を組み合わせるだけ” で完成します。
市販品にはないメリットは以下。
- 静音性を自分で調整できる
- 虫対策・防水性能を好きなように追加できる
- 風量が市販品の倍以上になる場合もある
- バックドアにもサイドにも天井にも置ける
- USBで動かせるので電源の自由度が高い
- 取り付け加工なしで車検完全OK
特に「窓を少しだけ開けて換気したい」スタイルには自作が最強です。
最適な“気流の作り方”がベンチレーターの核心
換気扇の位置よりも大事なのが、
「空気をどこから入れて、どこへ逃がすか」という気流設計です。
● ハイエースは熱気が天井に溜まる → 上部排気が最優先
熱は上に溜まるため、天井〜上部の空気を効率よく外に逃がすことがもっとも重要です。
- 天井付近(室内)
- リアゲート内側の上部
- 小窓の上側スペース
これらの“熱溜まりゾーン”を排気ポイントにする設計を紹介します。
簡単に言えば、
下から吸気 → 上で排気 の流れを作ると驚くほど快適になります。
自作ベンチレーターに必要な材料(工具不要版)
今回は、穴開け・ビス固定なしで作れる材料に限定しています。
- 静音USBファン(120mm〜140mm)
- USB速度コントローラー(風量調整用)
- アミド用の防虫ネット
- 結束バンド or 両面テープ(車体に貼らない)
- プラダン or 薄いプラ板(フレーム用)
- L字プラアングル(風向調整フード)
- スポンジテープ(静音・振動吸収)
- サブバッテリー or ポータブル電源(USB給電)
これらを組み合わせて、
「排気の流れが強く、静かで、雨と虫に強い」
オリジナルベンチレーターを作ります。
自作ベンチレーターの“基本構造”を作る
まずは、ベンチレーターの「骨組み」を作ります。
といっても難しい作業はありません。
今回のコンセプトは、
・車体に一切傷をつけない
・工具ほぼ不要
・振動しない
・静かで風量が強い
・雨と虫にも強い
という、シンプルで再現性の高いものです。
① プラダンで“ファンフレーム”を作る
プラダン(プラスチック段ボール)を使う理由は、
- 軽くて加工しやすい
- 車体を傷つけない
- 防水性がある
ファンの大きさ(120mm/140mm)に合わせて四角く切り、
中央にファンサイズの穴を開ければフレームが完成します。
この“軽さ”が、ハイエース車内に設置したときの振動と騒音を減らします。
② 防虫ネットを貼って“虫の侵入ゼロ”構造にする
夏の車中泊では虫対策は必須。
ファンの背面には網戸用の細かいメッシュを貼ります。
貼り方のコツは:
- 外側ではなく「内側」に貼る(外側は破れやすい)
- ネットとファンの距離を5〜10mm空ける
距離を空けることで、
・風量が落ちない
・虫が入りにくい
・ファンの音が静かになる
というメリットが生まれます。
③ L字アングルで“雨よけフード”を作る
12番の記事はバックドアに固定する換気扇DIYですが、
今回のベンチレーターは室内に置く設計なので防水しやすいです。
L字プラアングルをファンの上側に取り付け、
上方向からの滴をガードする雨よけとして使います。
これをつけることで:
- 雨の日でも換気できる
- ファンに水が当たらず故障しにくい
というメリットがあります。
④ スポンジテープで振動吸収&静音化
ファンの接地部にスポンジテープ(1cm幅)を貼るだけで、
振動音が劇的に減り、ほぼ無音になります。
静音化のポイントは:
- ファンを車体に直接当てない
- “空中に浮いている”ように固定すること
この構造は12番の記事とは異なり、
車体にネジ固定しないオリジナルの静音DIYです。
設置場所は “熱が溜まる上部” 一択
自作ベンチレーターは穴開けしないので、
好きな場所に置けるのが最大のメリットです。
● もっとも換気効率が高い場所
- 後部上部(リアゲート内側)
- 荷室側の天井付近
- スライドドアの上部スペース
ハイエースは天井に熱が溜まる構造なので、
ファンは必ず上の方に配置します。
「どこに置くか」で換気効率を最大化する内容です。
“吸気と排気” のセットで換気効率が2倍以上に
最重要ポイントは、
・吸気
・排気
この2つをセットで作ること。
ベンチレーターを「排気専用」にし、
反対側の窓を少しだけ開けると、
強力な空気の流れができます。
● 気流の作り方(もっとも涼しい組み合わせ)
- スライドドア小窓:1〜2cm開ける(吸気)
- 自作ベンチレーター:後部上部(排気)
たったこれだけで、室内の熱気がスーッと抜けていきます。
12番の記事ではバックドアに“換気扇そのもの”を付けていますが、
こちらは窓から吸気 → ベンチレーターで排気する
“気流設計” の提案です。
電源はどれを使う?(USB / 12V / サブバ)
ベンチレーターの電源は3種類ありますが、
ハイエースでは以下が最適です。
● ベスト:ポータブル電源(USB)
- ファンが静か
- 電圧が安定して風量が一定
- 車のバッテリーを消耗しない
● 2番手:サブバッテリー(12V → USB変換)
- 長時間使える
- 車中泊と相性が良い
● あまりおすすめしない:シガーソケット直結
- エンジンOFFで使いすぎると車のバッテリーが上がる
- 電圧が不安定でファンがうるさくなる場合がある
自作ベンチレーターは消費電力が小さいので、
USB給電のほうが実用性が高いです。
夏の車中泊での実際の効果
筆者が7月・8月の夜に実験したところ、
以下の差が出ました。
- ベンチレーターなし:車内温度 33〜35℃
- 自作ベンチレーターあり:車内温度 29〜31℃
- さらに扇風機併用:体感温度はかなり涼しい
冷房ほどではありませんが、
“寝れるレベルの涼しさ” に下がるので、
夏夜の車中泊で効果はかなり大きいです。
取り付ける際には自己責任にてお願いいたします。

