ハイエース200系のフォグランプ交換ガイド|初心者でもできるLED化の手順と車検対応の選び方

ハイエースのフォグランプをLED化すると、夜間や雨天時の視認性が大きく向上し、ドライブの安全性が高まります。

LEDはハロゲンに比べて消費電力が低く、寿命も長いため、交換するメリットも非常に大きいです。

ただし、LEDフォグランプを選ぶ際には「車検に通るかどうか」「配光が正しく出るか」「色が基準に合っているか」といったポイントを押さえておく必要があります。

この記事では、ハイエース200系のフォグランプ交換手順から、失敗しないLEDバルブの選び方、車検に通る条件まで初心者向けに丁寧に解説します。


Contents

ハイエースのフォグランプをLEDに交換するメリット

明るさが安定し、夜間の視認性が大幅にアップ

LEDはハロゲンと違い、電圧の影響を受けにくく、常に明るさが安定しています。

暗い山道や街灯の少ない場所でもしっかり路面を照らしてくれるため安全性が高まります。

寿命が長く、交換頻度が少ない

ハロゲンバルブが約500時間程度なのに対し、LEDは1万〜3万時間と桁違いの寿命があります。

交換の回数が少なく済むため、長い目で見てコストパフォーマンスに優れています。


200系ハイエースのフォグランプ適合バルブ型式

ハイエースのフォグランプは年式・型式によってバルブタイプが異なります。

交換前に必ず自分の車両型式を確認しましょう。

200系ハイエースのフォグランプ適合バルブ型式

ハイエースのフォグランプは「HB4で統一」と言われることがありますが、実際には年式・グレード・フォグランプの有無によってバルブ形状が異なります。

そのため、フォグランプをLEDに交換する前に、まずは自分の車両のバルブ形状を正確に確認する必要があります。

これは購入時のトラブルや取り付け不可を防ぐために非常に重要です。

ハイエース200系で実際に採用されているバルブ形状の例

    • HB4(9006) …… 1型(H16.8〜H19.7)2/3型(H19.8〜H24.4)3型(H22.7〜H24.4)
    • PSX26W …… 3/4型(H24.5〜H25.11)4型(H25.12〜H29.11)5型(H29.11〜R2.4)・6型(R2.5〜R4.3)・(フォグ装着車)で採用例あり
    • L1B…… 7型(R4.4〜R6.1)・8型(R6.2〜)(フォグ装着車)

ハイエースは年式・仕様・グレードにより電装が大きく変わるため、自分の車両がどの型式に該当するかを「現車で確認」するのが最も確実です。

社外バルブはネットで安く出回っていますがカットラインが曖昧だったり、しばらく使用するとちらついてきたりと中華製のバルブなど沢山使用してきましたがトータルコストを考えると良い商品を買っておいた方が絶対にお得です。

こちらのHID屋さんの商品は自信を持っておすすめできるので良かったら参考にしてみてください。


バルブ型式を間違えるとどうなる?

      • 購入したLEDバルブが装着できない
      • 無理に差し込むとフォグユニット破損の可能性
      • 左右で違う型式のLEDを取り付けてしまう

特に「HB4だと思い込んで買ったらPSX26Wだった」という失敗は非常に多いため、次の手順で必ず確認しましょう。


フォグランプのバルブ型式を確認する方法

① サービスホールからバルブ刻印を直接確認する(最も確実)

フロントバンパー下のサービスホールから手を入れて、フォグバルブを少し回せば刻印が見えます。
バルブ側面に以下のような刻印があります。

      • 「HB4」または「9006」
      • 「PSX26W」
      • 「L1B」

これが最も確実な確認方法です。

② 車検証の「型式」と年式からカタログ適合を調べる

カタログやメーカー適合表でも確認できますが、サブグレードや特別仕様車で異なることがあります。

③ 純正フォグを一度外して確認する

どうしても分からない場合は純正フォグを外して確認する方法もあります。


バルブ型式が正しく分かったら、次は「車検に通るLEDの選び方」と「おすすめLEDの比較」をチェックしましょう。
LEDフォグランプの車検基準まとめ

間違いやすいポイント

      • ヘッドライトとフォグのバルブ型式は異なる(ヘッドライトはH4やLEDユニット)
      • グレードによってフォグの形状は同じでも内部のバルブ規格それぞれ異なる)
      • 用品の後付けLEDフォグ搭載車はバルブ交換ではなくユニット交換になる場合もある

交換前に準備するもの(工具・LEDバルブ)

必要な工具

      • 10mmソケット or ラチェット
      • 内張り剥がし(なくてもOK)
      • 手袋(レンズ汚れ防止)

車検対応LEDバルブの選び方

LEDバルブを選ぶ際、もっとも重要なのは「車検に適合するか」です。

車検でチェックされるのは明るさ(ルーメン)ではなく、以下の点です。

      • 白色または淡黄色であること
      • 左右で同じ色で点灯していること
      • 光が上方向に漏れず、配光が正しいこと

車検基準の詳細は、別記事でまとめています。
LEDフォグランプの車検基準まとめ|明るさ・色・ケルビンの正しい選び方


ハイエース フォグランプの交換手順(初心者向け)

ハイエース200系のフォグランプは、バンパー裏のサービスホールから簡単にアクセスできるため、比較的初心者でも交換しやすい構造です。

① 車を止め、バッテリーのマイナス端子を外す

心配な方はショート防止のため、まずはバッテリーのマイナス端子を外しておくと安心です。

② バンパー裏へ手を入れる

ハイエースのフォグ位置には、下側にあるサービスホールから手を入れられます。

無理にバンパーを外す必要はありません。

③ フォグランプのカプラーを外す

バルブ後ろの電源カプラーを指で押しながら抜きます。

力を入れすぎると爪が折れるので注意しましょう。

④ バルブを反時計回りに回し、取り外す

バルブは回すだけで簡単に外れます。

⑤ 新しいLEDバルブを装着する

LEDは向きが重要です。正しいカットラインが出るよう、左右のチップが水平になるように取り付けましょう。

⑥ 点灯確認を行う

ここで両側の色が必ず統一されていることをチェックします。

切替式LEDの場合は「白」または「淡黄色」左右共に同色に点灯するか確認します。

ハイエースのフォグランプ交換で注意すべきポイント

ハイエースのフォグランプ交換は比較的かんたんですが、いくつか注意点があります。

ここを間違えると「点灯しない」「水が入る」「車検に通らない」といったトラブルにつながるので必ずチェックしてください。

① 防水キャップや配線を確実に戻す

フォグランプ裏の防水構造はとても大事です。

配線を元の位置に戻さなかったり、キャップをしっかりはめていないと内部に水が入り、レンズが曇ったり故障の原因になります。

② LEDは正しい向きで取り付ける(カットラインが出る)

LEDバルブは「左右の発光チップが水平」になるように取り付けるのが基本です。

向きがズレるとカットラインが崩れ、光が散って対向車を眩惑させる原因になります。

LEDフォグの車検では、明るさそのもの(ルーメン)ではなく、

      • 光が上方向に漏れていないか
      • 左右で色が揃っているか
      • 白または淡黄色で基準内か

といった点が重要です。

車検基準については詳しく解説した記事があります。
LEDフォグランプの車検基準まとめ

③ カプラーの爪を折らないように注意

ハイエースのカプラーは硬いことが多く、無理に引っ張ると爪が折れることがあります。

カプラー上部を指で押し込みながら引き抜くとスムーズです。

④ 指紋・汚れをレンズに付けない

LEDは発熱が少ないとはいえ、レンズに油分や汚れがつくと劣化の原因になります。

軍手や手袋をつけて作業すると安心です。


切替式LED(ホワイト/イエロー)の使い分け

最近人気なのが「ホワイト」と「イエロー」をボタンで切り替えられるLEDバルブです。

雨の日や山道の霧などの際にはイエローが断然見やすくてお勧めです。

1つで2つの役割を果たしてくれるため、天候によって使い分けたい人に特に人気があります。

ホワイト(白)を使う場面

      • 夜間の明るさをしっかり確保したいとき
      • 市街地や高速道路など見通しが良い場所
      • 純正フォグ並みに自然な白色で照らしたいとき

LEDはルーメン(明るさ)が安定しているので、路面の凹凸が見やすく、運転の疲労軽減にも効果があります。

イエロー(淡黄色)を使う場面

      • 雨天時・霧・雪で視界が白くぼやけるとき
      • 対向車に優しい光で走りたいとき
      • 山道など光が散乱しやすい場面

イエローは悪天候に非常に強く、散乱しにくい性質があるため視認性が高まります。

ハイエースのような大きな車体では、夜間の安全性向上にも大きく貢献します。

切替式LEDの車検での注意点

      • 「白」または「淡黄色」に切り替えていれば車検適合
      • 左右で同じ色に揃えることが必須
      • 中間色・青っぽい色は不適合の可能性がある

切り替え機能自体は違法ではなく、車検の際に適正な色で点灯していれば問題ありません。


LEDフォグバルブの寿命とメンテナンス

LEDは長寿命ですが「故障しないわけではありません」。

特にフォグランプは路面に近く、雨水や泥はねの影響を受けやすいため、定期的に状態を確認しておくと安心です。

バルブの点灯チェック

時々、車の前に立って両側が同じ明るさ・同じ色で点灯しているか確認しましょう。

片側だけ暗いとかチラつくような場合は故障のサインです。

防水性の確認

レンズ内部に曇りが出た場合、防水キャップがしっかり閉まっていないことがあります。

早めにチェックして水分の侵入を防ぎましょう。



おすすめのLEDフォグバルブ(ハイエース向け)

フォグランプをLED化するなら、ハイエースとの相性が良い「日本車向け配光設計」のモデルを選ぶのがポイントです。

特にHB4タイプは製品差が大きいため、明るさだけで選ぶとカットラインが出ず車検に通らないこともあります。

切替式のホワイト/イエローLEDの比較、ハイエースに適した配光パターン、車検に通りやすいバルブの条件なども掲載しているので、購入前にチェックしてみてください。


交換作業のよくある失敗と対策

① バルブの向きがズレてしまう

LEDは左右の発光面が水平でないと配光が乱れます。

取り付け後、真正面からライトを見て左右が揃っているか確認しましょう。

② 左右で色が違っている

切替式LEDは片側だけ色が変わっている場合があります。

必ず左右同時に切替を行い、車検に適した色で揃えておきましょう。

③ カプラーの接触不良で点灯しない

カプラーが奥まで刺さっていないと点灯しません。

      1. カチッと音がするまで確実に差し込みましょう。

④ 防水キャップの閉め忘れ

水が侵入するとレンズの曇りや故障につながります。

交換後は必ず触って確認することをおすすめします。


まとめ|ハイエースのフォグランプ交換は簡単!LED化で安全性アップ

ハイエースのフォグランプ交換は、バンパーを外す必要もなくサービスホールから作業できるため、初心者でも比較的簡単に行えます。

LED化することで視認性が高まり、安全性や快適性が大きく向上します。

最後に、LEDフォグランプ選びで押さえておくべきポイントをまとめます。

      • バルブ型式は年式により様々
      • 白 or 淡黄色で、左右同色であること
      • カットラインがしっかり出るLEDを選ぶ
      • 色温度(K)は自然な白か落ち着いた黄色が安心
      • 明るさ(ルーメン)よりも配光の正確さが重要

詳しい車検基準については以下の記事で解説しています。
LEDフォグランプの車検基準まとめ


この記事が、あなたのハイエース整備の参考になれば嬉しいです。

LED化で夜間の安全性を高め、快適なカーライフを楽しんでくださいね。

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