ハイエースのベッドキットは車検に通る?ディーラー車検で棚や荷物は下ろすべきか完全解説

こんにちは元整備士のブーブーです。

ハイエースでベッドキットや棚を設置してバンライフを楽しむ方も多いですが、悩むのが「車検のときに毎回ベッドを下ろさないといけないのか?」という点です。

特にハイエースバン(4ナンバー・1ナンバー)は1年車検のため、毎年ベッドキットを外すのは現実的ではありませんよね。

結論からお伝えすると、車検の可否はベッドキットや棚の“固定方法”によって変わります。

その方法ですが蝶ネジなどの手で取り外しが出来るネジでベッドキットや棚を固定する方法です。

保安基準の抜け道的な所ではありますが

工具等を使わずに容易に脱着出来る簡易的取り付け方法であれば固定物の重さは問わないというものです。

この記事では、ディーラーや陸運局の持ち込み車検で「ベッドを外さずに合格する方法」をわかりやすく解説していきます。

※この記事はハイエースバン(4・1ナンバー)に関する車検ルールをまとめたものです。
ハイエースワゴン(乗用車登録)は法律が異なりますのでご注意ください。


ハイエースのベッドキットを付けたまま車検に合格する方法

ハイエースの車検時、毎回ベッドキットや棚をすべて下ろすのは大変です。

しかし実は、ベッドを下ろさずに車検に合格する方法が存在します。

● 結論:蝶ネジなど「工具不要で取り外し可能な固定」がベスト

車検では、工具を使わずに手で取り外せる固定(簡易的取り付け)であれば、固定物としての重量が検査対象になりません。

つまり、

  • 蝶ネジ
  • つまみネジ
  • 手回しボルト

これらでベッドフレームを固定しておけば、重さを計測する必要がなく、そのまま車検に通すことができます。

そのため、市販のベッドキットの多くは「手で脱着できるネジ」が使われています。

● もうひとつの方法:構造変更(車両重量を変更登録)

ベッドキットを搭載した“今の状態”で重量などを申請し、車検証の数値を変更する方法です。

ただしデメリットも多く、

  • 構造変更費用がかかる
  • 指定・類別が変わってしまう
  • 保険や税制に影響する可能性がある

そのため、特別な事情がない限りおすすめできません。

● ハイエースワゴン(2・3ナンバー)はNG

乗用車登録のハイエースは、定員要件を満たさなくなるためベッドキットを付けたまま車検に合格することはできません。


ハイエースの車検で荷物は何キロまで?全て下ろす必要はある?

結論として、ハイエースに限らず車検時は基本的に積載物を下ろす必要があります。

理由は、車検の完成検査で次の測定に影響するためです。

  • ブレーキの制動力
  • スピードメーターの誤差
  • 排気ガス測定
  • ヘッドライトの光軸
  • サイドスリップ

荷物が載っていると、制動力の誤差や光軸ズレが発生するため下ろすのが前提となります。

● 「荷物」か「車体の一部」かの判断基準

積載物は固定方法によって扱いが変わります。

  • 置いてあるだけ → 荷物扱い(車検では降ろす)
  • ネジ止めされている → 車体の一部として扱われる

車体の一部として扱われる場合は、以下の重量範囲なら車検に通ります。

  • 4ナンバー:±50kg
  • 1ナンバー:±100kg

ただし実際に重量測定が必要なため、ディーラーでは棚やベッドを手で外せる固定にしておいてほしいと言われるケースが多いです。


ハイエースのベッドキットは載せたまま車検に通る?

ハイエースのベッドキットは、荷物と同じ扱いになります。

結論は次のとおりです。

● 重量が50kg(または100kg)以内
● 蝶ネジなどでネジ止めされている
→ そのまま車検に通る

ただし次の点に注意が必要です。

● 荷室スペースの80cmルール

貨物車のため、荷室スペースには荷物を積める必要があります。

そのため荷物を出し入れするスペースが縦横80cm以上確保されている必要があります。

● ベッドキットは「取り外し可能」であること

溶接などの恒久的固定はNGです。

● セカンドシートの乗車要件を満たすこと

人が乗れない・シートベルトが使えない状態は車検不適合です。

● ディーラーは重さを計測できないことが多い

そのため、なるべく手で外せる超ネジなどの固定方法にしておくとスムーズです。


ハイエースの車検とベッドキットの扱いまとめ

最後にポイントをまとめておきます。

  • ベッドキットは「手で外せる固定」なら車検に通る
  • 蝶ネジやつまみネジで固定すると検査対象外になる
  • 置いただけの棚は荷物扱い → 車検では降ろす必要あり
  • 床張りに蝶ネジ固定=最も車検が通りやすい構造
  • 溶接など恒久固定はNG
  • 荷室スペースは縦横80cm以上必要

DIYでベッドキットを作る場合は、最初から「車検で外しやすい構造」を意識して作ると後が楽になります。

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA