【茨城のウユニ塩湖】大洗サンビーチで“天空の鏡”を撮る方法|見られる条件・撮影のコツ・車中泊スポットを完全解説

南米ボリビアにあるウユニ塩湖は、世界でも指折りの絶景として知られています。空と大地の境界が消え、まるで自分が空の中に立っているような錯覚を起こすその光景は“天空の鏡”と呼ばれ、多くの旅人の憧れの地とも言われます。
しかし、日本からは遠く、移動だけで約28時間もかかってしまいます。
そんなウユニ塩湖のような景色が、日本・茨城県で見られることをご存じでしょうか。
舞台は大洗町にある大洗サンビーチ(大洗サンセットビーチ)
条件がそろうと、砂浜に薄く張った水が空を反射し、ウユニ塩湖さながらの“天空の鏡”の光景が出現します。
SNSで「茨城のウユニ塩湖」と呼ばれ話題になったことで、今では撮影スポットとして全国から足を運ぶ人が増えています。
しかし、この美しいリフレクションはいつでも見られるわけではありません。
潮の動き、風の状態、太陽の位置など、いくつかの条件が揃ったときにのみ現れます。
この記事では、茨城のウユニ塩湖が見られる条件をわかりやすく解説し、写真をきれいに撮るコツ、車中泊スポット、周辺温泉まで詳しく紹介します。
車中泊を楽しむ方は、ハイエース車中泊完全ガイドも合わせて読むとより快適に旅ができます。
Contents
茨城のウユニ塩湖とは?大洗サンビーチが注目される理由
大洗サンビーチでは、干潮時に砂浜が広く露出します。
この砂浜に薄く水が残り、風が弱い状態だと表面が波立たず、鏡のように空を反射します。
これが“ウユニ塩湖のような光景”が生まれる仕組みです。
注目された理由は次のとおりです。
- 砂が非常に細かく、水が均一に広がりやすい
- 干潮の差が大きく、鏡面を作る水膜が残りやすい
- 夕日との相性が良く、色彩豊かな写真が撮れる
- SNSで爆発的に広まった
特に夕暮れ時は、オレンジ・ピンク・ブルーが混ざる幻想的な空が広がり、リフレクションとの相性が最高です。
写真好きな人なら一度は訪れたくなる魅力があります。
大洗でウユニ塩湖のような反射が起きる仕組み
ウユニ塩湖と大洗サンビーチには、意外と多くの共通点があります。
① 遠浅で広大な砂浜
大洗サンビーチは遠浅のため、潮が引くと広範囲にわたって砂浜が露出します。
砂が乾き切る前に薄い水膜が残り、その水膜が空の光を反射して鏡のような状態になります。
② きめ細かい砂質
砂の粒が細かく均一なので、足跡や凹凸ができにくく、鏡面が乱れません。
これは日本国内でもかなり条件に恵まれた地形と言えます。
③ 風の影響が少ない時間帯が存在する
早朝と夕方は風が弱まりやすく、反射がもっとも美しく見えるタイミングです。
【必読】“茨城のウユニ塩湖”が見られる3つの条件
結論から言うと、この3つが揃えばほぼ確実に美しい反射が見られます。
① 干潮前後3時間
最重要ポイントです。干潮の前後3時間は、砂浜に薄く水が残り、鏡のようなリフレクションが発生しやすくなります。
特に「夕方 × 干潮」は最高の組み合わせ。
潮見表は必ず確認しましょう。
② 風速0〜2mの日
風が水面を揺らすと反射が乱れるため、風速が2m以下の日が理想です。
風速が3mを超えると鏡面が崩れ始めます。
スマホアプリの「Windy」や「Yahoo!天気」で事前にチェックできます。
③ 人が少ない時間帯
人が歩くと水面が乱れ、きれいな反射が生まれません。
人の少ない時間帯は次の通りです。
- 日の出前後(5〜7時)
- 夕方のマジックアワー前後(16〜19時)
- 平日
この3つが重なるほど成功率が高まります。
大洗サンビーチのアクセス・駐車場情報
- 所在地:茨城県東茨城郡大洗町大貫町
- 駐車場:あり(トップシーズンは1日1,000円)
- トイレ:海水浴シーズン以外は簡易トイレのみの時期あり
- アクセス:東水戸道路「水戸大洗IC」から約10分
夏場は大変混み合うため、干潮の時間が朝の場合は特に早めの到着がおすすめです。
反射写真を美しく撮るための撮影テクニック
せっかくなら“ウユニ塩湖級”の写真を撮りたいところですよね。
以下のテクニックを使うだけで、初心者でも劇的に写真のクオリティが上がります。
① スマホは水面ギリギリ(1〜5cm)で撮る
一番のコツは、スマホをできる限り低く構えること。
地面スレスレに近づけるほど反射が強調され、空と地面がつながる写真になります。
② 水が残っている“濃い色の部分”を探す
砂浜を見渡して、黒っぽく見える部分=水膜が残っている部分を狙いましょう。
ここが最も鏡のように反射します。
③ 太陽を背にして撮るか、逆光でシルエットを狙う
順光は空の色が鮮やかに、逆光は人物シルエットでドラマチックに写ります。
どちらもおすすめです。
④ マジックアワーは必ず狙う
夕焼けの直前〜直後の30分間は、空の色が劇的に変化します。
この時間帯は誰が撮っても“プロっぽい写真”になりやすいため絶対におすすめです。
車中泊なら「道の駅たまつくり」がおすすめ
大洗周辺で車中泊をしたいなら、車で25分ほどの場所にある道の駅たまつくりがもっとも使いやすいスポットです。
- 霞ヶ浦に隣接した開放的なロケーション
- 駐車場が広くて平坦
- 夜間の車の出入りが比較的少なく静か
- トイレが明るく使いやすい
車中泊初心者の方は、車中泊初心者向けガイドを読むと、より安全で快適に過ごせます。
また関東で車中泊しやすい道の駅を知りたい方は、道の駅八王子滝山の車中泊レポも参考になります。
撮影帰りに寄りたい温泉|小美玉温泉 湯〜GO!
大洗から道の駅たまつくりの途中にある小美玉温泉 湯〜GO!は、地元民にも愛される天然温泉です。
- 大人500円・子ども200円とリーズナブル
- 褐色の“とろみ”のある温泉が特徴
- 営業時間:10:00〜21:00
- 定休日:水曜日
撮影で身体が冷えた時は、ここで温まってから車中泊スポットへ向かうのがおすすめです。
まとめ|大洗サンビーチの“茨城のウユニ塩湖”は条件次第で本家級の絶景に
大洗サンビーチでは、干潮・風・光の条件がそろうと、本場ウユニ塩湖を思わせるような圧巻の鏡張りが見られます。
ポイントは次の3つです。
- 干潮前後3時間
- 風速0〜2m以下
- 人が少ない早朝・夕方
この条件だけ覚えておけば、誰でもウユニ級の写真を撮ることができます。
本場ウユニ塩湖は遠くても、茨城のウユニ塩湖ならすぐに行ける距離です。
ぜひ一度、大洗サンビーチの“天空の鏡”を体験してみてください。

